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執筆者の写真Joe

巨大高級ブランド帝国LVMHで働くオシャレすぎる人達の出身校


LVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)グループとは、「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」や「Christian Dior(クリスチャン・ディオール)」などのラグジュアリーブランドを傘下に持つフランスのブランドグループです。


LVMHは、1987年にファッションブランドのルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシー(1971年にシャンパン製造会社のモエ・エ・シャンドンとコニャックを製造するヘネシーが合併して誕生)の合併によって誕生しました。


LVMHは、CEOのベルナール・ジーン・エティエンヌ・アルノー(Bernard Jean Étienne Arnault)氏のリーダーシップの元で、M&Aを次々と繰り返し、巨大グループへと成長してきました。


1988年にはCéline(セリーヌ)、1993年にはBerluti(ベルルッティ)、KENZO(ケンゾー)、1994年にはGuerlain (ゲラン)、1996年にはLoewe (ロエベ)、その後もMarc Jacobs (マーク・ジェイコブス)、Sephora (セフォラ)…と次々と買収を繰り広げ、現在の巨大グループとなりました。2019年にはティファニーを買収したことで大きな話題となりました。

ラグジュアリーブランド業界では最大手の企業グループで、2019年の売上は537億ユーロにのぼります。


ヨーロッパのブランドグループにはLVMHをはじめ、「GUCCI(グッチ)」「Yves Saint Laurent(イヴ・サンローラン)」などを抱えるKering(ケリング)、「Chloe(クロエ)」や「Alfred Dunhill(ダンヒル)」、ジュエラー「Cartier(カルティエ)」などを抱えるRichemont(リシュモン)の3大グループが存在しています。


これらのグループ間で買収による他ブランドの囲い込み競争も発生しており、LVMHとPPR(現ケリング)がGUCCIの買収を巡って争っていたことは有名です。



このような巨大ファッショングループは買収・合併を繰り返して成長してきましたので、多国籍で多様なカルチャーが入り混じる職場となっています。

LVMHは、ダイバーシティ、インクルーシブな職場作りに力を入れており、女性やLGBTIの人達が活躍する職場です。


LVMHのようなグローバルでオシャレな会社で働いてみたいと考える人は多いのではないでしょうか。


LVMHで働く人はどのような学校を出てLVMHで働いているのでしょうか。


LVMHで働く人の出身校は気になるところです。



本記事では、LVMHで働く人達の出身校と専攻をまとめました。(キャリア系ソーシャルネットワークサービスのLinkedInに登録している全世界の人を対象としています(2020年5月9日時点))

LVMHで働く人の出身校上位15(社員の全登録者数:91,481人) No. 出身校 人数 1 ESSEC Business School 569 2 Université Paris Dauphine - PSL 521 3 University of Paris I: Panthéon-Sorbonne 510 4 NEOMA Business School 495 5 KEDGE Business School 471 6 SKEMA Business School 414 7 Università Bocconi 406 8 HEC Paris 394 9 EDHEC Business School 394 10 ESCP Business School 375 11 emlyon business school 358 12 Université Paris-Sorbonne 355 13 Institut Français de la Mode 343 14 Université Panthéon Assas (Paris II) 320 15 Sciences Po 276


LVMHで働く人の出身校で最も多かったのは、フランスのESSEC Business School(エセック・ビジネススクール)でした。



エセックビジネススクールは、フランスパリ近郊セルジー、及びラ・デファンス、シンガポール、ラバトにキャンパスを置くビジネススクールで、グランゼコール(フランスのエリート養成大学)の一校であり、グローバルMBAプログラムなどを提供しています。


以降、フランスのParis Dauphine University (パリ・ドフィーヌ-PSL大学)、Pantheon-Sorbonne University (パンテオン・ソルボンヌ大学)、NEOMA Business School(ネオマビジネススクール)、KEDGE Business School(ケッジビジネススクール)、SKEMA Business School(スケマビジネススクール)と6番目まで全てフランスの学校でした。


フランス以外では、7番目のイタリアのUniversità Bocconi(ボッコーニ大学)のみで、出身校のトップ15はボッコーニ大学を除き、全てフランスの学校でした。



続いて、LVMHで働く人の専攻を見てみましょう。

LVMHで働く人の出身校上位15(社員の全登録者数:91,481人) No. 専攻 人数 1 マーケティング 5990 2 経営管理 5633 3 経済学 3408 4 Communication Studies 1927 5 ビジネス/コマース 1810 6 ファッション/アパレルデザイン 1769 7 デザインおよび画像通信 1720 8 Fashion 1656 9 Specialized Sales, Merchandising and Marketing Operations 1653 10 国際事業 1484 11 金融 1337 12 マーケティング/マーケティング管理 1336 13 国際研究 1153 14 人事 1096 15 法学 1048


LVMHで働く人の専攻で一番多いのはマーケティングでした。


続いて、経営管理、経済学などが多くなっています。 また、ファッション/アパレルデザインなどファッション、デザイン系の専攻が多く、ビジネス系の人材とファッション・デザイン系の人材が社内では主要な人材となっています。


CEOのベルナール・ジーン・エティエンヌ・アルノー氏は、フランスのÉcole Polytechnique(エコール・ポリテクニーク)の出身です。


エコール・ポリテクニークはフランス革命時に創設された3校 (パリ高等師範学校、エコール・ポリテクニーク、国立工芸院)のうちの一校で、ナポレオンによって軍学校とされていた学校です。


アルノー氏は、不動産会社を経営していましたが、アルノー氏が初めてニューヨークを訪れた際に、タクシー運転手が「フランスの大統領の名前は知らないが、クリスチャン・ディオールなら知っている」と言っていたことでファッション業界に興味を持ったそうです。


アルノー氏は、2018年にはZARAの創業者であるアマンシオ・オルテガ氏を追い抜いて、ファッション業界で最も裕福な人物となりましたが、2020年、NDTVというメディアが「The Man Who Has Lost More Money Than Anyone In The World In Coronavirus Crisis」(コロナウイルス危機によって世界で最もお金を失った男)として報じました。

アルノー氏が保有するLVMHの株価が下落したことによるもので、300億ドル以上資産が減少したそうです。



LVMHの他の経営陣の学歴・経歴も見てみましょう。




ルイ・ヴィトンの会長兼CEOのマイケル・バーク氏は、EDHEC経営大学院の出身で、卒業後はグループアルノーに入社し、米国の投資事業を担った後、米国クリスチャン・ディオールのCEO、ルイ・ヴィトン北米地区のCEOなどを経て現職となります。


ルイ・ヴィトン製品の責任者であるバーナード・アルノー氏の娘のDelphine Arnault (デルフィーヌ・アルノー)氏は、ロンドンスクールオブエコノミクスとEDHEC経営大学院の出身で、LVMHに入社する前はコンサルティング会社のマッキンゼーアンドカンパニーで働いていました。


LVMHのグループマネジングディレクターのAntonio Belloni (アントニオ・ベッローニ)氏は、イタリアのパヴィア大学で経済学の学位を取得した後、P&Gに入社します。 P&GヨーロッパのCEOを務めた後、グループ会社の戦略&運営管理担当としてLVMHに入社しました。


クリスチャン・ディオール クチュール会長兼CEOのピエトロ・ベッカーリ氏は、イタリアのパルマ大学の経営学部を卒業しています。 ベッカーリ氏は、LVMHグループに入社する前はイタリアのベンキーザーおよび米国のパルマラットでマーケティングの経験を積んだ後、ドイツのヘンケルで総括経営に携わっていました。


ワイン & スピリッツ部門、モエ ヘネシーのCEOのフィリップ・シャウス氏は、INSEADで宇宙工学の学位を取得した後、JPモルガン、ボストンコンサルティンググループで働き、ドイツの陶磁器メーカー、ビレロイ & ボッホのボードメンバーを歴任した後、LVMHグループに入社しています。



やはり経営陣はビジネスエリートのような人達が多いですね。巨大なコングロマリット企業ですので、経営陣には業界を再編するような戦略を描き、大規模なM&Aなどを実行できる人材が必要なようです。


去年ティファニーを買収したLVMHグループですが、エルメス、シャネル、バーバーリー、ロレックスなどグループ傘下に属さないブランドはまだまだ存在しますので、今後もLVMHが注目を集めるようなM&Aを仕掛けていくと言われています。




ここまで、地域を限定せずに世界全体で働いている人の出身校・専攻をみてきましたが、最後に、LVMHで働く人の出身校のうち、日本の出身大学で多い大学はどこかを見ていきましょう

LVMHで働く人の日本の出身校上位10 No. 出身校 出身校人数 1 慶応大学 62 2 上智大学 46 3 早稲田大学 31 4 青山学院大学 18 5 立教大学 12 6 同志社大学 10 7 東京大学 9 8 名古屋商科大学大学院 8 9 明治大学 6 10 中央大学 6


LVMHで働く人の日本の出身大学で一番多いのは慶応大学でした。



続いて、上智大学、早稲田大学、青山学院大学となっています。


外資系企業であり、日本支社でも外国人従業員が多いので語学が堪能な人が多いようです。フランスとのやりとりが頻繁にあるため、英語はほぼ必須ですが、フランス語もできる人が少なくありません。



巨大なファッショングループですので、ブランドによって社内のカルチャーはかなり異なっているようですが、冒頭にも触れましたがグローバルな組織でダイバーシティを尊重していますので、女性がたくさん活躍する職場で、LGBTIの方々のインクルージョンにも積極的に取り組んでいます。


多国籍、グローバルな環境で、伝統と革新性を調和させたビジネスを経験したい方にはもってこいの会社ではないでしょうか。



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